驚愕の酒・・・天明

浜太郎

2013年04月18日 05:05

 酒と同じく1年以上放置していましたが、再開します。放置中も「無濾過生原酒」で検索して来訪してくださる方が結構いらしゃって、驚いています。

 では、まずは写真から



今年1月11日に届いた、お正月第2弾の1本がこの「天明 中取り零号 純米生酒 
おりがらみ
」です。

 昨年から出来るだけ東北の酒を1本は飲むようにしようと思い注文したのがこの酒でした。

 初めての酒でしたので冷蔵保存して当日の夜に開栓しました。

 派手な立香はなく、ほのかに香る程度で好印象でした。最初の一口は甘く柔らかい
 あたり
で、その後でグッと酸がきて味が切れていきます。含み香が少しキツイと感じた
 ので、その日はそれで仕舞いにして、冷蔵庫に戻しました。

 翌12日はたった1日ですが、味・香り共にかなり落ち着きました。口当たりもスッとして
 酸は強いのですがいわゆる「辛さ」を感じさせない丁寧な造り。ほのかな甘みと酸味で
 万人向けの酒
だと感じました。

 そして、運命の日。15日(開栓4日目)
 少し酸がきつくなって、ちょっとバランスが崩れてきました。そこで・・・

 掟破り冷酒(10℃くらい)からの熱燗(50℃近く)にすると・・・
 まず香りに驚きました。栗を思わせるような官能的な木の実香が広がります。
 少し冷まして落ち着かせると・・・
 冷酒の時にはほとんど感じなかった旨味が口いっぱいにぐ~っと広がります
 感動です。

 側にいた妻に「一口呑んでみて」と勧めると

 「何これ!出汁の味がして美味しい~」と絶賛。

 ぬる燗(40℃)だと酸だけが強すぎて旨味が足りないのですが、熱燗にして40℃くらいまで冷ますとちょっと
 衝撃的な旨さになります。

 滓がらみ生酒を人肌燗やぬる燗にすることはあるのですが、50℃近くまで温めてここまで
 変身した酒はじめてでした。

 先月末に再び注文しまして再確認しましたが同様の結果でした。とにかく驚きの酒です。

 天明『中取り零号』 H24BY 会津坂下産瑞穂黄金65% 9号酵母使用
 日本酒度+3 酸度2.5 H24 11月製造  (1800ml) 2555円(送料別) 
 曙酒造合資会社(福島県)

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