御湖鶴+上喜元

浜太郎

2012年02月22日 05:37

   
年末に届いた6本の内から、久しぶりの「御湖鶴」純米山田錦(精米歩合65%)です。

到着後4日間常温で保存し12月26日に開栓しました。

ひや(常温)は口開けなのでやはり硬い感じがします。香りも控えめで酸もほんのりといった印象です。

人肌燗(37度)にすると上立香もふんわり立ち上がり酸と旨味も少し顔を出しますが、やはり硬い味です。最低でも2・3日は必要な印象です。

常温で放置して、次の味見は12日後の1月7日です。

まずはひや。硬さは綺麗に取れて丸みを帯びた味ですっときれていき美味くなっていますが、物足りない感じです。次はぬる燗(43度)酸も旨味もきちんとでて良くなります。

その後さらに2週間常温で放置しまして、1月21日。この日はひやだけでいただきました。

約1ヵ月の常温熟成ですが、色合いはほんのり薄山吹に色付いて美味そうです。香りは熟成香が香るほどではありません。
味わいも酸がまとまって落ち着いた感じになり好印象です。

食中酒としてなら、ひやはこのくらいが好みです。


2年前の正月に飲み損ねた「上喜元」お燗純米酒 山田錦(精米歩合65%)をようやく呑むことができました。

今回はその感想です。

昨年末12月22日に到着後4日間常温で寝かせて御湖鶴と同じ26日に開栓しました。

ひや(常温)では上立香はほとんど無く鼻を近づけてようやくほんのりと香る程度です。
 
口開けですが硬さは感じられず、舌に柔らかいタッチでするっと落ちていきます。

含み香も穏やかで山田錦らしい甘い香りが感じられます。


雑味はほとんど感じられず、きれいに流れていく印象です。

次はいきなり上燗(45℃)に、少し冷ましてから含むとほんのり酸と旨味が増していますが、くっとくる刺々しさは一切無くこちらもするっと落ちていきます。優しく穏やかな美味さとでも言いましょうか、ほっとする味です。

お燗純米酒を銘打った酒では、「醸し人九平次 月と火の間に」がお気に入りですがこの酒も九平次同様にひや(常温)・燗どちらも万人受けする綺麗で穏やかな酒だと思います。

2205円(送料別)という手ごろな値段も相まって、すぐ売切れてしまうの頷けます。

今年も1月8日(日)の初釜に最後の2合ほどを提供しました。今度は2・3本注文して一ヶ月以上常温熟成をしてみたいと思いました。(1本だとすぐ呑みきってしまうので・・・)

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