やっぱり神亀はお燗!

浜太郎

2010年03月16日 06:31

 日曜日の夕方は久しぶりのどフリーでしたので、夕日を眺めながらの

独り黄昏酒を楽しみました。

大好きな我如古より子さんのCDをBGMにして、肴は鯨ベーコン・菜の花の漬物・鯖の
味噌煮、肉豆腐
。(鯨と菜の花は妻の土産、鯖はお気に入りの「ちょうしたブランドの缶詰」)

 肉豆腐は簡単レシピです。

 鍋に納豆のたれ麺つゆを適当に入れて甘塩っぱくします。(好みで味醂・砂糖・蜂
 蜜を混ぜても美味しい)

 長ネギキノコ(えのきか舞茸が良いがなんでもOK)を入れて中火で加熱、
 ひと煮立ちしたら豆腐(木綿か島豆腐)を投入。

 再沸騰後、豚の薄切り肉を入れて火を止めて蓋をします。5~10分放置した後
 再加熱。クラっときたら出来上がり。好みで七味か山椒を振りかけて。

一本目の酒は「秋鹿 『能勢の棚田』 純米吟醸 ひやおろし」口開けです。
まず、ひや(常温)で・・・純米の「秋鹿」と比べてほんのり吟香が漂い、酸味が広がった
後、すぅっときれていきました。少し硬いが純米よりは優しい印象です。

すぐにぬる燗に・・・含み香は穏やかな吟香、酸はしっかりとあり、ひやの時よりも
強くなった感じです。全体的には純米よりは優しい味で、衝撃度は低い。2・3日後
に期待。

二本目は2月10日口開けの「群馬泉 山廃 純米」、1ヵ月以上常温熟成させてる
だけあって燗(43℃)にするとほんのり熟成香が口中に広がり、その後山廃らしい
酸味
、そしてキレていきました。次に上燗にしますとさらにシャープになり、酸のア
タックも強くなりますが、バランスは崩れず、口の中をさっぱりとさせます。
そして、燗冷ましは酸と旨味のバランスが良くなり、バッチリでした。旨い!

三本目は「神亀 ひこ孫 純米」、2週間前の口開けです。
口開け時より柔らかくなってはいるが、ひやはやっぱり旨味に乏しく凡庸な味。
そして、思い切って飛びきり燗(56℃)にしてみました。そして、しばらく冷まして
ぬる燗程度の温度になったところで、一口・・・口中に旨味がポワ~と広がり、
すぅっと喉の奥に消えてゆきます。酸味はあまり強くなくだが、しっかりした味わ
いでス・ゴ・イ!と感動。ぬる燗では感じられなかった旨さです。

世の中には「神亀」を冷酒(15℃以下)で出す店があるのですが、それでは本当
の姿には決して出会えないと思います。

やはり燗をしてこそ神亀・・・そう実感しました。

関連記事