羽前白梅(最終報告)

浜太郎

2010年04月01日 05:36

 1月24日の口開けから、2月3日までの変化は

羽前白梅(中間報告)その1その2を参照してください。

3月3日の様子は雛祭りの宴:開運の変化を参照してください。

さて、いよいよ最終報告です。3月中旬は25度を越える日が続き、熟成の速度も
速くなりましたので、予定を早めて一合弱残った「羽前白梅」を飲み干すことにしました。

2・3日気温が高かったので老(ひ)ねていないかと心配だったのですが、全然問題あり
ませんでした。

まずは、ひや(常温)で・・・上立香は相変わらずほんのり香りよい感じです。
色は少し濃くなった感じがしますが、あくまで気がするといった程度です。
口当たりは丸く、まったりとしているが、すこしアルコールの棘がささる感じです。
旨味の変化は感じられませんでした。

次に、人肌燗(36℃)に・・・旨味が強くなり、吟香も感じられるようになります。
しかしまだ、口に含んでから喉に落とすまでの間、棘があります

そして、ぬる燗(43℃)に・・・香りは弱くなりますが旨味は反比例して強くなります。
でもやっぱり、硬いというかトゲがあるのです。

最後は熱燗(52℃)~燗冷ましにしましたが、印象は同じでした。


「羽前白梅 純米原酒」 H20年醸造 美山錦50% 9号系酵母使用 日本酒度+4
酸度1.3 素ろ過(無炭素) 生詰冷蔵保存 蔵出しH21年9月(1800ml) 3000円(送料別)

感想:純米酒ながら50%精米、無炭素濾過、生詰と丁寧に醸しているので綺麗な酒に
   仕上がっていると思います。あくまで好みなのですが、印象としては硬く2ヶ月の
   常温熟成では劇的な効果は得られなかった。酸度が低いためすっとして呑み口は
   軽いのだが、旨味に乏しくタイプではなかった。ベストは口開け1週間後~10日だと
   思う。次回はもう少し低精白のタイプで試してみたい。

採点:1.9(口開け・ひや)~1.6(10日後・ひや・上燗の燗冷まし)

採点は上原浩氏の利き酒の点数の打ち方に倣ってます。
最高=1(金を払ってでも呑みたい)、2=(ただなら呑む)、3=(金をくれるなら呑む)

   

関連記事