睡龍口開け
3日(木)「
睡龍 涼 純米 H19BY」(久保本家酒造・奈良)を開栓しました。
4月28日に届いて約1ヵ月、
常温で放置しておいたものです。
片口にジャブジャブと注いで、色と香りを見ます。2年以上熟成されているので
色は
薄山吹色、しかし香りはほとんど感じられません。
しかし、口に含むと
酸(山廃の酒のような)と共に熟成された酒独特の香ばしい
木の実のような香りが仄かに広がります。味わいは口開けにも関わらず
丸く優しい
印象で、すっとキレていきます。
次に
上燗(45℃)にして杯に注いだ後、1・2分冷まして呑みました。
ひやの時より熟成した味わいがハッキリとして、
旨味・甘みが少し増します。
十旭日(じゅうじあさひ)に近い印象です。地味だが優しい味わいで、食中酒に
ピッタリですね。
明けて昨晩も変化を見るために呑んでみました。
たった1日ですが、酒が目覚めたようです。片口に注いだ瞬間から上立香が
ほんのりと感じられます。味は酸が少し強くなった感じですが、やはり丸く優しい
味わい。昨日より確実に美味しくなっています。
次に
とびきり燗(55℃)にして、ぬる燗程度の温度まで冷ましてみました。
さらに優しい感じに、そして
枯れた味わいが前に出てきます。すいすい酒が進みます。
厚揚げ・玉子焼き・牛バラの煮込みを肴に呑んだのですが、厚揚げにベストマッチでした。
煮込みはちょっと油がきつかったので少し酒が負けていました。
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