睡龍口開け

浜太郎

2010年06月05日 05:40

 3日(木)「睡龍 涼 純米 H19BY」(久保本家酒造・奈良)を開栓しました。

 4月28日に届いて約1ヵ月、常温で放置しておいたものです。

 片口にジャブジャブと注いで、色と香りを見ます。2年以上熟成されているので
 色は薄山吹色、しかし香りはほとんど感じられません。

 しかし、口に含むと(山廃の酒のような)と共に熟成された酒独特の香ばしい
木の実のような香りが仄かに広がります。味わいは口開けにも関わらず丸く優しい
印象で、すっとキレていきます。

 次に上燗(45℃)にして杯に注いだ後、1・2分冷まして呑みました。
 ひやの時より熟成した味わいがハッキリとして、旨味・甘みが少し増します。

 十旭日(じゅうじあさひ)に近い印象です。地味だが優しい味わいで、食中酒に
ピッタリですね。

 
 明けて昨晩も変化を見るために呑んでみました。

 たった1日ですが、酒が目覚めたようです。片口に注いだ瞬間から上立香が
ほんのりと感じられます。味は酸が少し強くなった感じですが、やはり丸く優しい
味わい。昨日より確実に美味しくなっています。

 次にとびきり燗(55℃)にして、ぬる燗程度の温度まで冷ましてみました。

さらに優しい感じに、そして枯れた味わいが前に出てきます。すいすい酒が進みます。

厚揚げ・玉子焼き・牛バラの煮込みを肴に呑んだのですが、厚揚げにベストマッチでした。
煮込みはちょっと油がきつかったので少し酒が負けていました。

 

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