お正月の酒
七草粥もいただき、成人の日もとっくに終わり、もう正月でもないのですが新年の慶びを申し上げます
年末に届いた6本の内の2本です。
左が秋鹿と並んでお気に入りの銘柄「
奥播磨」の
純米・
おりがらみ・生(23BY)、
精米歩合55%(兵庫県産夢錦)アルコール度数17%
右が久々の「
醸し人九平次」の
大吟醸・
無濾過・無加水(22BY)、
精米歩合40%(山田錦)・
日本酒度+3・酸度1.6・アルコール度数17%
どちらもクール便で届けてもらい
冷蔵保存。「奥播磨」は年末25日に口開け。
おりがらみ・生らしく口に含むと仄かな酸の刺激・・発泡清酒のシュワッという口当たり
とは違って、
チリっといった感じ。
味は
華やかな酸味と
仄かな甘みがあり、喉に落とすと
穏やかな含み香が感じられます。
その後はすっと切れていき冷酒ながら杯が進みます。旨味はそれほど強くありませんが
酸がしっかりしているので食事との相性も良いです。
人肌燗にすると旨味・酸味が増し、
牛もも肉のたたき・豚のあばら肉のトマト煮といった肉料理にも負けません。
「奥播磨」は山廃純米がお気に入りなのですが、この酒も奥播磨らしい旨味に富み冷酒と
燗で違う表情をみせてくれる良い酒でした。ひや(常温)を試さなかったのが後悔されます。
今度は常温熟成に挑戦してみたいと思います。
「九平次」は大晦日に口開け。この大吟醸は6年前に妻の友人であるI夫妻行きつけの「
お
ぶね」(静岡県菊川町)という店に連れて行ってもらいそこで初めて呑みました。
大吟醸ながら派手な吟醸香はなく
しっかり酸がでているので料理にあう酒だなと感じたの
を覚えています。その後「黒龍」純米大吟醸を呑んだのですが、料理との相性は「九平次」
のほうが上で、Iさんにラベルを頂きました。
さて、久しぶりの「九平次」大吟醸の印象です。
山田錦40%、アル添の大吟醸というとバナナやメロンのような吟醸香を派手にだしまくって
口当たりは軽くしかし旨味に欠ける=一杯目は美味いが、派手さが災いして食事と一緒だ
と疲れてしまうというのが多いのですが、この酒は違います。
立香は穏やかで、含み香もほんのりと自然に広がって生きます。アル添ながら刺々しさは
無く、
丸みを帯びた味わいで旨味もあり喉に落とすとすっと切れていきます。
旨口大吟醸・・・!です。
しばらく放置しておいて
15℃くらいになるとより旨味が増していきます。
「九平次」は純米吟醸だと少し重たく感じるのですが、「
月と火の間に」(燗酒用の純米吟
醸)とこの大吟醸は万人に喜ばれる酒だと思います。
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