最初の実験:完結編

2010年02月04日

 正月2日。ご近所のKさんに加えて、義母そして、Kさんと同じく北谷のBARで知り合ったTちゃん、それから遅れてS夫妻&一人娘のMちゃんが参加して都合8人の新年会がスタートしました。 

 当日用意した酒は「東洋美人 純米吟醸 おりがらみ槽垂れ」(1升)と「上喜元 お燗純米 山田錦」(1升)・「醸し人九平次 純米吟醸 月と火の間に」(1升・残り6合)そして実験中の「三井の寿 純米大吟醸 斗瓶囲い」(4合・残り2合弱)でした。「東洋美人」と「上喜元」については、次の実験にて詳しく。

 Kさん&Sさんが持ってきてくれたビールで乾杯した後、まずは、冷やしておいた「東洋美人」を開栓して片口にジャブジャブ、それから杯・ぐい呑み・湯呑みとそれぞれお好みの酒器で一献。続いて1週間ほど常温で保存していた「九平次」をいつものミルクポットにうつして、ひや(常温)で・・・ほどなくKさんから「お燗!」の声がかかったのでぬる燗(40℃)にてふるまいました。

 よっぱらい魔人Tちゃん(呼吸するが如く酒を呑み、気がつくと30分~1時間で泥酔状態)には、
「今日は、自分の杯に酒を注ぐ前に必ずお母さんやKさん、Sさんにお酌をすること」と固く言い聞かせてあったので、魔人の飲酒スピードも鈍り泥酔者もでず、和やかな雰囲気で宴は進みました。

 「三井の寿」はKさんに優先権が有ったので、Kさんが「のみた~い」というまでお預けでしたが、開始1時間ほどで声がかかり、まずは変化をチェック。

 上立香(杯を口元に近づけたときの香り)は相変わらず落ち着いていている。含み香は少し強くなった感じ。飲み口はかなり丸くなった印象だが、やはり硬さが残る・・・Kさんも派手な「東洋美人」の後だけに、「おいしいけど、ちょっと硬い」・・・すぐに人肌燗に・・・「九平次」よりは旨味はあるが、圧倒的ではない。スペック・値段からするとやはり物足りない。Kさんも「うん、おいしい」とはいうがキラキラうっとりする表情ではない。

 5時間ほどの宴会で「東洋美人」は残り1合強、「九平次」は売り切れその後開けた「上喜元」は残り7合でした。
最初の実験:完結編


「三井の寿 純米大吟醸 斗瓶囲い」山田錦40% 9号系酵母 日本酒度+5 酸度1.5
瓶詰めH21年8月(720ml) 4000円(送料別)

感想:冷蔵保存後常温でわずか3日という短時間だったので、思ったような変化は見られな
   かった。しかし、吟醸酒は絶対に 冷蔵庫で保存しなければ酒質が悪くなるというのは
   誤りで火入れ(低温殺菌)した純米吟醸であれば室温20~25度程度では劣化はしな
   い、ということが判った。

採点:1.9(初日冷酒)~1.7(3日目人肌燗) 
印象:数値ほど濃さや酸味が感じられず、まだ若い。もう2,3年熟成させるとよいかな。

採点は上原浩氏の利き酒の点数の打ち方に倣ってます。
最高=1(金を払ってでも呑みたい)、2=(ただなら呑む)、3=(金をくれるなら呑む)


 



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Posted by 浜太郎 at 07:21│Comments(0)常温熟成
 
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