東洋美人の栓が跳ぶ!

2010年02月10日

 正月2日の宴会で口開けした「東洋美人 おりがらみ 純米吟醸 槽垂れ生」(山口)
の印象と熟成を断念した経緯を報告します。

「東洋美人」は山口県の澄川酒造場が造る人気のある銘柄です。
これまで、呑んだのは、「山廃吟醸酒」「純米酒」「純米吟醸 ひやおろし」
の3銘柄でした。山廃はそれまでに呑んだことのある「菊姫」「美田」「天吹」
に比べると、お燗にしても旨味に欠けあまりタイプではありませんでした。
残りの2銘柄はそこそこの旨味はありましたが、やや硬い印象でした。
(いまなら、常温で放置して味乗りするか試してみるかも)

では、なぜそれほどタイプではない銘柄を正月用の酒に選んだのかといいますと、
毎年正月は「おりがらみ」「発泡清酒」を頼むのが習慣になっていまして
(華やかでおめでたい感じがしますので)
「東洋美人」にリベンジさせてやるか、という偉そうな気持ちからでした。
ゲストの皆さんには高評価で「東洋美人」も「九平次」と一緒でこういう華やか系は得意なんだなと納得しました。

皆さんが帰った後、5酌(90ml)ほど徳利に入れて人肌燗にしてみました。

熟成に向くかどうかは、まず燗にしてバランスが崩れないこと。
そして燗冷ましでも美味いこと


と古川氏が著書に書いてあったのでその為のチェックですが・・・う~ん
酸味が突出してお世辞にも冷酒より美味いとは言い難い味です。
含み香も変な感じ・・・次は温度を上げてぬる燗に・・・ううっ
燗冷ましにするまでもありません。これは冷酒のままが1番だな。
ということで、残りはそのまま冷蔵庫へ直行
東洋美人の栓が跳ぶ!
「東洋美人 おりがらみ 純米吟醸 槽垂れ生」 山田錦55% 9号・10号酵母ブレンド
日本酒度+5 酸度1.5 瓶詰めH21年12月 (1800ml) 2835円(送料別)

感想:上立香は上品な華やかさがあり含み香も爽やかで好印象。酸味・旨味も
   冷酒にしてはしっかりしていて、宴会のスタートにはピッタリ。喉に落とした
   後のキレもよく、テリーヌやKさん手製の手羽先(ピリッと味)に合いました。
   早呑みの為の造りで、熟成には不向き。

採点:1.5(初日 冷酒 5℃~10℃)※採点基準に関しては最初の実験:完結編を参照して下さい

翌日で呑みきったのですが、台所に空の一升瓶を放置しておいたらぽんっ
と栓が跳んでしまいました。瓶の底に若干残った滓が発酵して炭酸ガスが
発生した模様です。びっくりしました。



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Posted by 浜太郎 at 02:38│Comments(0)冷たい日本酒
 
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