羽前白梅(中間報告)その1

2010年02月15日

 今回の銘柄は山形県羽根田酒造の「羽前白梅 純米」です。

羽根田酒造は年間生産300石弱(1石=100升)の小さな蔵で、丁寧な造りを
する(無濾過の表示が無くても活性炭濾過を行ってない)そうです。また、旧式の
圧搾機(醪から酒を搾る機械)を使用しているため、強い圧力をかけることが出来
ないので必然的に「中垂れ」(酒質が綺麗で一番おいしいところ)のみが集められ
ているそうです。それを瓶詰めしてから一回だけ火入れ(生詰め)して、1年間
低温貯蔵
の後出荷する・・・期待が膨らみます。

口開けは3週間前の1月24日(日)でした。新年会以来久しぶりに近所のKさんが
やって来て小宴会スタート。

最初は2日前に開栓して状態ばっちりの「御湖鶴 ひとごごち 純米酒」(長野)
酸味がきいて料理に合うため3年前から我が家の定番酒の一つです。
まずはひや(常温)で味見してからぬる燗で一合ほど、三人ともニンマリ笑顔で
「うま~い」

その後、酔っ払う前に確認ということで、常温で2日間放置しておいた
「羽前白梅」の登場です。
「ラベルがかわいい!」
女性陣の発言です。
一升瓶はビニルか薄い和紙の袋に入っていることが多いのですが、「羽前白梅」は
私の好きな和紙タイプです。これは見た目が上品な上に、滑りにくくまた、酒が垂れ
てもベタベタしないのです。その和紙をずり下げアルミのカバーを剥がしてから
ポンッと勢いよく栓を開ける瞬間は堪りません。

いつも通りにミルクポットに一合ほど注ぎ、香りと色を確認します。
50%も精米しているだけあって上品だが控えめな香り、色はほんのり薄く山吹色。
まずは私が味見。(綺麗な酒だが硬い)続いて妻とKさんにも・・・
「硬いっすね」とKさん。「うん、硬いわ」と妻。

残りを徳利に移して、最初は人肌燗で、味見(開きません)
続いてぬる燗に・・・雑味は感じられないが、旨味も少ない。口開けだからなぁ・・・
Kさんは「ちょっと甘いっすねぇ」酸度が低い(1.3)のでそう感じるのかもしれない。
妻も「なんか、物足りない」
やっぱり、今日は「御湖鶴」のほうがいいですか?Kさん黙ってうなずく。
その後はしこたま「御湖鶴」で酒盛りでした。

一年間蔵元で低温熟成させていた為まだ酒が眠っているに違いないと考え、
その日はこれで栓をしてバック to the ダンボール箱。2.3日後に再確認。

長くなりましたので、続きはまた明日。

一昨日「開運 純米吟醸 無濾過 生 原酒」を開栓しました。

印象は ゴツイ のひとことです。吟醸酒らしからぬ控えめな上立香、
酸味と辛さがドンときます。 しかし、味切れは良くスッと消えていきます。

1ヵ月ほど常温で放置する予定です。



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Posted by 浜太郎 at 04:30│Comments(0)常温熟成
 
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