秋鹿 山田錦精米80% 純米火入れ 原酒:その2

2010年07月13日

 4年に1度の毎日サッカー観戦で、心も体も融けてしまっていました。ブログ再開です。

 2月25日に届いて5日間常温放置して開けた「秋鹿」「厳醸 美田」とは違った意味で
 衝撃的でした。

 野性味溢れる美しさとでも言いましょうか、原酒ならではのアタック力
 (アルコール度数が高いので)に加えて、たった2割しか米を搗いていないのにほとんど
 雑味がなく、きれいな味わいと山田錦らしいほんのり甘みを帯びた優しい香り。しかも
 酸もしっかりとあり力強さを兼ね備えています。また、上燗にしても味は崩れません。

 口開けの3月1日はそんな感動に震えました。

 (その後の印象は3月3・5・7日、5月19日のブログを参照して下さい)

 そして、5月24日(木)に最後の1合を呑みました。

 まずはひや(常温)で・・・酸がしっかりとして、尚且つ丸く甘い味わい。そして、
 すっと切れていきます。しかし、含んだ時にちょっと老ねた香りがします。

 次に熱燗(49℃)にして後、人肌くらいまで冷ましてみました。するとひやの時に
 感じられた老ねた香りは姿を消し、ほんのり旨味を感じさせる優しい香りに。

 口に含むと旨味と熟成した酒特有の複雑な甘み、枯れた味がきます。
 アルコールの刺々しさは無く、柔らかく喉に落ちていきます。

 旨い・・・

 良い酒はぬる燗でとよく言われますが、しっかりと酸をだして醸した酒は熱燗に
 しても味は崩れず、その燗冷まし余計なものが剥ぎ取られ極上の姿を現して
 くれます。

 秋鹿酒造の皆さん、能勢の農家の皆さん、ありがとうございました。

 秋鹿 山田錦精米80% 純米火入れ 原酒:その2

「秋鹿 純米酒 無濾過 原酒 火入れ」H20年醸造 山田錦 80% 6号酵母使用
日本酒度+10 酸度2.1 アミノ酸度1.3 瓶詰めH21年11月 (1800ml) 2625円 (送料別)

感想:約3ヶ月の常温熟成でしたが、ひやのベストは60日くらい。それ以降は老ね香の
   ような香りが感じられました。しかし、それも燗をつけてしまえば消え、逆に複雑な
   香りと旨味が現れました。とにかく驚きだったのは雑味を感じさせない美しさです。
   そして、味切れの良さ・・・正に純米酒の理想だと思いました。能勢産山田錦のポ
   テンシャルの高さが伝わってきます。秋鹿酒造の米作りに敬服します。
   今度は半年くらいは常温で放置してみたいと思います。

採点:1.4 (口開け時:ひや) ~ 1.2 (85日間常温熟成後の熱燗、燗冷まし) 

 採点は上原浩氏の利き酒の点数の打ち方に倣ってます。
 最高=1(金を払ってでも呑みたい)、2=(ただなら呑む)、3=(金をくれるなら呑む)


 

 



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Posted by 浜太郎 at 05:40│Comments(0)常温熟成
 
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