片口使用のすすめ

2010年02月14日

片口使用のすすめ
私が片口(かたくち)代わりに使っている茶海(左)とミルクポット(右)です。

  元々、茶海は煎茶に使うお湯を冷ましたり、3人前以上入れたときに
  濃さを均一にするのに使ってます。ミルクポットは、本来の用途として
  ではなく我が家では烏龍茶の茶海として使ってます。

普通の片口(注ぎ口の付いた鉢型の器)は持ち手が付いていないので、自然と
使い勝手の良い茶海とミルクポットが多用されているわけです。

数年前までは、冷酒やひや(常温)の時は一升瓶から直接グラスや湯飲みに
また燗をつける時も直に徳利に注いでいました。

しかし、おりがらみや発泡清酒を除いて口開けの酒は眠っていている状態
味が硬く、開くまで2・3日待つ必要があることを知ってからは、一旦片口に注いで
空気を含ませることで強制的に目覚めさせて(限界はありますが)さらに燗をつける
ようになりました。

いろいろ諸説ありますが、空気に触れることは酒をまろやかにし、複雑な味を
引き出すと言われています。さらに、燗をつけるとアルコールや酸の分子と水の
分子が複雑に混ざり合い、必然味わいも複雑さを帯びるそうです。
(熟成も同じ理屈だそうです)

バーテンダーのK野さんにその話をすると、シェイクするのと一緒ですね。
と言われました。

ですから、初めて買った日本酒を開栓した時にちょっと硬いなぁとか香りがもっと
欲しいなぁ、平べったい味だなぁ
・・・等々感じましたら、冷たい場合は一旦放置
して常温に近づける
、またそうでない場合は片口や大きめのグラスなどにジャブ
ジャブと注いで空気と混合して
からひやなり燗なりで楽しむというのをお勧めします。

また、数人での酒席の場合片口に注いで置けば何度も立つ必要が無くなり酒と
会話に集中できますよね。



同じカテゴリー(道具・酒器)の記事
益子焼の片口
益子焼の片口(2013-07-25 03:58)

古我知焼き
古我知焼き(2010-05-12 05:38)


Posted by 浜太郎 at 01:11│Comments(0)道具・酒器
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。